一心たん助 池袋店
池袋に仙台牛タンを食べ放題できるお店があると聞いて、友人と伺ってきました。
「一心たん助」さんです。
普通の食べ放題コース(3,980円)とプレミアム食べ放題(4,980円)があり、プレミアムだと「仙台牛タン」「極上炙り和牛サーロイン寿司」も食べ放題となり、「本日の特撰肉のサービス」も1回だけ注文できます。
もちろんプレミアム食べ放題を注文。当然です。あと飲み放題も。
せっかくなので、最初にプレミアム限定の特選肉の盛合せを注文。
肉の銘柄や部位はその日によって変わるようです。
どれもとても美味しいです!特に写真右の分厚く切られたお肉が、非常にジューシーでした……が、すみません、部位は忘れてしまいました。。。
そしてこちらがこのお店名物の仙台牛タン。
マグロの中トロみたいな見た目です。それだけサシが入っているということですね。
まずはレア気味に焼いて一口。柔らかい。旨味も充分。なにより分厚いから食べ応えがあります。美味い。
次はしっかり焼いてからもう一口。少し弾力が増して、こちらの方が個人的には好み。美味い。
これが食べ放題できるのはとてもいいですね。少し柔らかすぎる気はしましたが、よく焼くとタンらしい歯応えが出てきて、美味しく頂けます。
お次は肉炙り寿司。
もっと肉が大きくてシャリが小さければ嬉しかったんですが、なかなかイケます。
ちょっとシャリの割合が大きすぎて、せっかくの肉の旨味が薄まってしまっているのが残念。。
やっぱり焼肉にはねぎが合います。というわけでねぎだくカルビとねぎだくハラミを注文。
片面を焼いてひっくり返した後に、このネギをたっぷり乗っけて、そのまま頂くのが好きなんです。
これがいいんですよねぇ。特にハラミとネギの相性は素晴らしい。
ホルモンも食べたくなったので、上ミノを注文。
こちらも食べ放題にしては質がいいです。
ほどほどの弾力に甘い脂。独特な甘めのタレがついていて、これが炙られることで香ばしさが増し、いいアクセントになります。
そしてこれが美味かった。牛ロースの焼きしゃぶ。
網にくっつきやすいので焼くのが少し難しいんですが、かなり薄く切られているので、ほとんど焼く必要もないです。
ロースなので脂身は少ないかと思いきや、ちょうどいい量のサシが入っていて、ジューシーでとっても美味しい。
1枚1枚のサイズが小さいので、多めに注文して、2,3枚くらいいっぺんに口に放り込んじゃってもいいかもしれません。
海鮮もあります。ヤリイカ・イイダコ・無頭エビの盛合せ。
肉の合間にこの海鮮を挟み、もう1周ちょっと肉を食べたところでギブアップ。
今回注文したプレミアム食べ放題は、飲み放題込みで計6,480円なので、少しお高めに感じるかもですが、満足感とコスパ的には悪くないと思います。
一心たん助さんは上野と秋葉原にも店舗があるそうですが、どこも人気でいつも予約がいっぱいなので、早めの予約が必要です。 ちょっと贅沢な焼肉飲みをしたい時には、ぜひ早めのご検討を!
秋葉原 きんぼし
人通りの多い場所にあるお店には当然人が入りやすいものですが、ひっそりとした場所にも、意外と名店があったりするものです。
今回は、秋葉原という大きな街にありながら、ひっそりとした裏通りに軒を構える、とても美味しい居酒屋を紹介します。
秋葉原のきんぼしさんです。
お酒や居酒屋にとっても詳しい知人に連れてきて頂いて知ったお店なんですが、それ以降は個人的にもお邪魔するようになったお店です。
レギュラーメニューはこんな感じ。
こだわりの地鶏からタコ焼きまで、幅広く揃えられています。
他にも、その日の特別メニューのようなものが店内のボードに書かれています。
このお店の特徴の1つは、珍しい日本酒がとても豊富に揃えられていることです。
入れ替わりも結構あるので、好みの味を店員さんに伝えて、それを頂くのがいいかもしれません。
自分は辛口のお酒が好きなので、辛口のオススメを、と伝えたところ、鶴齢の純米超辛口を出して頂きました。
もともと鶴齢の純米酒は旨味の強い日本酒として好きなお酒なんですが、この純米超辛口はその旨味を持ちつつもすっきりとした辛さにまとめられていて、とても美味しいです。
最初はさっぱりと、ホタルイカのヌタから頂きました。
ホタルイカは沖漬けが好物なんですが、さっぱりとしたヌタにしても美味しいですねぇ。
ホタルイカ自体の質もとてもいいので、しっかりと噛みしめて頂くことで、深い味わいを楽しめます。
そしてこのお店でとんでもなく美味しいのが、鮭ハラスの燻製。
ものすごく脂が乗っています。
これが本当に絶品でしてね……上質で豊富な脂に燻製の高い香りが合わさって、まさに最強です。
こんなおつまみは卑怯です。めちゃくちゃ美味いです。酒が進まないわけがない。はい、日本酒おかわり~~
この自家製メンチカツも絶品です。
国産牛100%なので、肉の旨味がギューッと詰まっています。牛だけに。すみません。
冗談抜きで、これも本当に美味い。肉汁がしっかりと閉じ込められているので、ジューシーにもほどがあります。
ソースやマヨネーズは控えめにかけられているため、肉の旨味を邪魔しません。
そして新発見だったのが、この鯖の冷くん。
要は冷たい燻製です。
お刺身のように頂けるんですが、上質で豊富な脂に燻製の高い香りが合わさって、まさに最強です(2回目)。
これもめちゃくちゃ美味いです。これだけで日本酒を2合くらい飲めそうです(飲みました)。
正確なメニュー名は忘れましたが、水茄子・アボカド・鱒の味噌焼きもとても美味しかったです。
大きな水茄子の上に、鱒、アボカド、生姜が順に乗せられています。
水茄子のみずみずしさを引き立たせる焼き加減、鱒の旨味、アボカドの芳醇さ、生姜の主張しすぎない香り、そしてそれらをまとめ上げる味噌。
それぞれのパズルのピースがピタッとハマっています。素晴らしい創作料理。
もう皆さんお分かりのように、ここのお店はお魚がとても美味しいです。
つまり、お刺身だって当然美味しいのです。鯛のお刺身。
脂の乗り具合と歯ごたえのバランスがたまりません。
日本酒飲みすぎてもうフラフラになります。
地鶏も美味しいです。こちらはせせりポン酢。
どのお店でもメニューで見かけたら必ず注文してしまうほどせせりが大好物なんですが、香ばしく焼かれたせせりをポン酢が締めつつ、大根おろしと紅葉おろしのダブルおろしが香りを更に高めます。
美味い。日本酒がラストスパートに差し掛かりました。
〆のメニューではありませんが、〆として注文したのが、こちらの明太子。
明太子にネギとゴマが和えられており、それを海苔に少しずつ乗せて頂きます。
質の高い明太子に、ネギとゴマの香りがうまく合わさり、もはやオシャレなデザートのような感覚に陥ります。きっと酔いすぎたせいです。
最後の最後まで日本酒が進みまくり、もうベロベロです。
最後に、意外な美味しいお酒をご紹介。
一緒にお店に行った連れが好きな日本酒は旨口なので、旨口のオススメをお願いしたところ、頂いたお酒。「漕ぎ出せ大洋!!」。
なかなかにふざけたラベルですが、味は一級品。
山廃仕込みで、濃厚な旨味と爽やかな酸味が楽しめます。旨口が好きな方にはかなりオススメです。
どのお酒もどの料理もとても質が高く、酒好きの人は間違いなく大好きになれるお店です。
人通りの少ないところにあるせいか、あまり混雑はしておらず、穴場感は満載です。
人形町にも「酒縁 かかし」という姉妹店があり、そちらでも素晴らしく美味しくお酒と料理が楽しめるので、ぜひお近くの方のお店に訪ねてみてください。間違いなく楽しめます。
仙台 侘び助
先日、仙台に出張に行ってきたので、ついでに美味しいものをたくさん食べてきました。
仙台名物の筆頭といえば牛タンですが、敢えて牛タン以外でとても印象に残ったお店をご紹介します。
こちらも仙台名物であるせり鍋の発祥と言われるお店、「居酒屋 侘び助」さんです。
人の多い国分町の中心地から少し離れた、ひっそりとしたところにお店を構えています。とてもいい雰囲気。
仙台出身のサンドウィッチマンなどなど、多くの芸能人が足繁く通う名店としても知られています。
たまたまこの日に入っていた別の予約が当日キャンセルされたそうで、伺うことができました。とても運がよかった!
せり鍋を待つ間、まずは刺身の盛り合わせを注文。
いやいや、せり鍋を "待つ間" と言いましたが、こんな豪華なものが出てくるとは……
特にタコは大将のこだわりの茹で方をされているとのことで、何も付けずとも噛めば噛むほど味が染み出てきました。
マグロは赤身と中トロの中間あたりで、とっても舌触りがよく本当に美味しい。
ウニも全く臭みがなく、かつ甘みが口中にぶわぁーっと広がります。
タイも貝もとっても新鮮で、ものすごくレベルの高い刺し盛でした。1皿目から最高。
そしてお待ちかね、本番のせり鍋です。
盛り付けがとにかく美しい!壮観!!
一番手前に鴨肉が並べられており、そこから奥に、せりの根→葉→茎の順に盛られています。
そしてここで女将さんが登場。せり鍋へのこだわりや、色んな芸能人がお店に来た際のエピソード、せり鍋を出している他のお店のディス(!)などのお話しをして頂きながら、せり鍋を作って頂きました。
女将さん語録のごく一部↓
・うちのせりの根はね、ひげを歯ブラシで5時間かけて磨いて仕込んでるんですよ。
・V6の長野くんがうちの店をブログで紹介してくれてから、たくさん人が来てくれるようになったんです。
・他のお店はね、きちんとせりを仕込まないから苦味が残って、ほかの具材でごまかしたりしてるけど、うちは自信があるからせりと鴨肉だけ。
そんなこんなで出来上がったのがこちら。
まずは根っこから口へ。苦味は全くなく、すこしゆり根のような食感。ひげを5時間かけて歯ブラシで洗っているだけあって、雑味も全くなし。美味い。
次は茎を口へ。根っこよりも少し柔らかく、甘みが出てくる。美味い。
そして葉を口へ。柔らかくて、鍋の出汁が染みた旨味が深い。美味い。
ここで鴨を口へ。脂身は少ないけど柔らかく、いい出汁を出しているんだろうなぁと感じる味。美味い。
そしてもう一度根っこを口へ。あれ?さっきより美味く感じる。どの部位よりも根っこが一番美味い。あとめっちゃ身体に良さそうな味がする。なんだこれ!
最後にスープを口へ。鴨の旨味とせりの香りが溶け出していて、めちゃくちゃ美味い!!やられた!!!
そんな素晴らしいせり鍋の〆その1はうどん。
秋田の稲庭うどんを使っているとのこと。秋田は近いので、仙台市内でも稲庭うどんのお店はよく見かけますしね。
あれだけ美味い出汁が出ていた鍋なので、うどんを入れたって当然美味いです。これ以上何も言うことはありません。本当にただただ美味い。
〆も女将さんが作ってくれます。
そうして作ってくれた〆その2は雑炊。
ゴマの香りが強い特製のラー油をかけて頂くんですが、これがまた鴨せり出汁との相性がバツグンで、最高という言葉しか言えない……
敢えて水分を飛ばし、雑炊というよりはおじやの状態にしてくれたんですが、この方が旨味が凝縮された感じがします。
素材にも作り方にも極限までこだわるのが名店ならでは。
せり鍋を堪能しながら、他のおつまみも頂いていました。
特に興味を惹いたのが、仙台の郷土珍味、バクライです。
ホヤとコノワタの塩辛らしいです。ホヤが機雷に形が似てることから、爆雷⇒バクライという名前になったとか。
恐らくこれも店や鮮度によっては味が大きく落ちそうな代物なんですが、やはりこの侘び助さんのバクライは絶品。
鮮度がバツグンなので、臭みはほぼなく、日本酒がすすみにすすみます。
というわけで日本酒をば。
徳利もお猪口もとてもきれい!きちんとした工芸品です。
美味しい料理を食べ、美しい工芸品を鑑賞しながら、飲む美味しいお酒。
最高のひと時でした。
女将さん曰く、このお店は通常は2週間前には予約がいっぱいになり、せり鍋の時季の週末になると、1~2か月前にはキャンセル待ちとなってしまうほど、大人気のお店だそうです。
予約なしで伺ったのにも関わらず、たまたま美味しいせり鍋を頂けたのは、本当の本当にラッキーでした。
次に仙台に行く際には、しっかり予約してから再訪したいと思います。
池袋 GaGaNaラーメン
うちのすぐ近所にある、ちょっと特殊で美味しいラーメン屋さんをご紹介。
GaGaNaラーメンさんです。そのままローマ字読みで「ガガナラーメン」と読みます。
画像にもある通り、ラーメンWalkerの東京うまいラーメンベスト100に選ばれたとのこと。にしてはあまり店内は込み合ってはいません。穴場かも。
渋谷と市ヶ谷にも店舗がありますが、この池袋店が本店のようです。立教大学近くのひっそりとしたところにあります。場所が分かりにくいから空いているのかもしれません。
ここのお店の特徴は、黒毛和牛のホルモンがラーメンに入れられていること!
というわけで5種類のラーメンを紹介していきます。
まずは一番スタンダードなラーメン、ホルモンラーメン。
魚粉がふんだんに入った濃厚豚骨スープに、ネギやメンマや海苔がトッピングされています。そして手前にあるのが、噂の黒毛和牛ホルモンです。
まずはスープを一口。豚骨の旨味のすぐ後を追いかけるように、魚粉の香りが鼻をつきます。少しつけ麺っぽい風味です。なかなか美味い。
次に、ホルモンをスープと一緒に口に放り込んでみます。ホルモンを一口噛むと、上質な甘い脂がジュワっと出てきて、スープに見事に溶け込みます。これは美味いぞ。
麺はかなり細めで、とろみのあるスープがこれでもかと絡んできます。まるで麺自体にも味が付けられているかのような味わいです。
あまりにもスープが麺に絡みまくるので、スープを飲まなくとも、麺を食べ切る頃にはスープはほぼなくなっています(大盛りにしたせいもありますが)。せっかくなので、残り汁はどんぶりを両手で持って、口にダバァーっと注ぎこんでしまいます。
スープに溶け込んだ全ての旨味を味わい尽くすと、結構な満足感を得られます。
また、テーブル上にある調味料ボックスには、「カレー魚粉」という聞きなれないものが置いてあります。
名前の通り、カレー味が付けられた魚粉なんですが、これがまたスープに絶妙に合ってきやがるんです。
ある程度食べ進んだ後に入れると、魚介豚骨和牛ホルモンカレーラーメンというかなり情報量の多いラーメンが出来上がります。でも、この言葉を聞いて美味しくないと感じる人はいないと思います。そして実際その通りでした。
こちらもぜひ試してみてください。
赤ホルラーメンという辛いラーメンもあります。
ホルモンラーメンにテーブル上にも置いてある一味を入れただけのものかと思いきや、全然違いました。スープには辛味噌が加えられており、上に乗っている具材も全然違っていて、辛味噌に合うものがチョイスされています。なお、辛さは1~3辛で選べます。
大抵のラーメン屋だと、普通のラーメンに一味を入れただけで50円高い料金を取ったりするものですが、GaGaNaラーメンさんはこのあたりにこだわりを感じます。
タップリ辛味噌が加えられてドロっとしたスープをすすると、辛味噌とスープの相性がバツグンに良くてとても美味い。しかし思ったより辛い。
2辛で注文しましたが、感覚的には、中本の蒙古タンメンと同じくらいといったところです。3辛は「どこよりも辛い」とお店が豪語していたので今回は避けましたが、そこまで言うなら北極ラーメンを超える辛さであってほしいです。しかし試す勇気が出ない……
ただ、和牛ホルモンから染み出す旨味&甘味と、スープの旨味&辛味が交わった美味さは、クセになるほど格別に美味いです。他の具材もしっかりとスープに合います。キャベツが若干煮足りない感じがしましたが、むしろ甘さが出てよかったのかも。
細麺にドロっとしたスープをよく絡ませているので、麺をすする度に口の中に残る旨味と辛味があります。スープは少なめなので、飲まなくとも麺を食べているだけで、食べ終わる頃にはほぼなくなります。
ダラダラと汗をかきながら、最後の一口まで完まく。いやぁ美味い。そして翌日に火を噴くお尻。お腹が強い人にオススメ……
そしてこのお店の一番人気は、このホルモンつけ麺だそうです。
ホルモンラーメンと味付けはほぼ一緒です。少し味が濃くなってます。
この時は、 半玉子・のり・チャーシューが追加された、特製盛り(+300円)を注文しました。チャーシューと炙りホルモンを一緒に食べると、なかなかに罪な味です。。。
ラーメンよりもずっと太い麺ですが、つけ汁がちょうどいい感じに絡んでくれます。麺の香りもいいので、ラーメンとはまた違った楽しみ方ができます。
ホルモンまぜそばという、なかなかにギルティな響きのメニューもあります。
これも赤ホルらーめん同様、1~3辛で選べます。
2辛で注文してみましたが、赤ホルらーめんと比べると、辛さはかなり控えめです。食べ始めは「3辛でもよかったかなー」とも思いましたが、後からじんわりと効いてきたので、結果的に2辛で正解でした。
他のメニューとは違い、ニンニクチップが一番上に乗せられています。麺と一緒に混ぜると、これがタレに溶け込み、香りと食感にいいアクセントを与えてくれます。
凝縮された旨味のあるタレが絡んだそばは、普通にまぜそばとしてかなり美味しいんですが、そこに上質なホルモンが合わさることによって、他にはない独特かつ最高のハーモニーが味わえます。
これはとっても美味い。今までに食べてきたまぜそば・油そばの中でもトップクラスの美味しさです。
辛いのが苦手な人は、サービスで頂けるマヨネーズをかけるといいかと思います。逆に辛さが足りない人は、こちらもサービスで頂けるラー油や、テーブル上の一味をかけるといいです。お酢もサービスで頂けますが、自分は最後の方にちょちょっとかけて、さっぱり〆てみました。最高です。
ガラッと趣向を変えた、えび香油だし醤油らーめんというものもあります。
ホルモンラーメンとは全く違って、あっさりとした醤油ラーメンです。このラーメンだけ、メニューの中でやけに浮いてます。
ですが、揚げえびと揚げネギの香ばしさと、エビ香油とだし醤油の旨味が溶け込んだスープは、なかなかにレベルが高いです。ホルモンで売っているお店なのに、これはやるなぁという感じ。
唯一魚粉が入っていないメニューですが、テーブル上の魚粉を加えても合います。魚介出汁だから当然ですが。
当然、ホルモンラーメンよりもずっとあっさりしているので、スープを完まくしても、罪悪感は少ないです。むしろ体に良さそう。
スープを完まくすると、丼の底に謎のキャラクターが出てきます。
絶妙に気持ちの悪いこのキャラクターを見るためにも、是非完まくしてみてください……
なかなかにこだわったラーメンがたくさん食べられるこのお店、池袋でラーメンとホルモンを同時に食べるという欲を叶えたい場合は、是非オススメです。
赤ホルらーめんとホルモンまぜそばの2つが、個人的にはとてもオススメです。どちらも辛いですが、味は間違いないので、いける方はぜひ。
この近辺には他にも独自のこだわりを見せているラーメン屋が多いので、まだまだ開拓していきたいと思います。
29ON 代官山店
完全会員制の、低温調理肉を頂ける焼かない焼き肉屋こと、29ONさん。
西新宿本店、池袋店、表参道店に続き、全店舗制覇の最後の砦、代官山店に伺ってきました。
まずはシャンパンで乾杯。
1品目は、和牛サーロインと蛤のコンソメスープ。
西新宿本店でも頂いたことがあるスープ。
和牛サーロインの旨味が溶け込んだコンソメスープは、それだけで贅沢さを感じさせます。
蛤は小ぶりですが、噛むと適度な弾力があって、旨味もスープとの相性がバツグン。非常に美味しい!
食べ進めていくと、スープの表面には脂が浮いて見えるようになります。
この脂が最高の旨味を引き出しているんですねぇ。
2品目。和牛と菜の花のお浸し。
和風出汁で浸されているため、普通のお浸しよりもずっといい香りがします。
そこにかつお節の香りと旨味、菜の花の苦味が合わさって、お肉をコーティングしてくれます。
お肉は赤身なので、柔らかくも噛み応えがあり、よく噛むことで更に香りが増していきます。
このあたりから日本酒を注文しましたが、優しい味と香りが日本酒と寄り添うように踊ってくれます。
3品目。和牛サーロインのホタルイカ乗せ。
西新宿本店や池袋店でもお馴染みの、和牛サーロイン。
今回はホタルイカとダケノコが中央に乗せられ、菜の花が散りばめられた、和風の仕上がりとなっていました。
ホタルイカとタケノコを和牛サーロインでクルクルと巻いて、一口で頂いてみると、芳醇な春の香りと脂の旨味が、口から鼻へブワァーっと抜けます。最高かよ。
この時に頂いたお酒は、29ONさんではお馴染みの、新政酒造の日本酒。
辛口でキレがありながらも、濃い味と香りも楽しめるというお酒です。
和風の味付けがされたお肉には最高に相性がいいです。
4品目。鴨肉のロースト。
低温調理された後に、一部分だけをバーナーで炙られています。
ハーブの香りと肉の旨味、そして上質な脂が、三位一体となって襲い掛かってきます。
見た目もオシャレですが、これは本当に美味しいです。今までの鴨料理の中で最上位に来そうです。
5品目。牛タンと彩り野菜のバーニャカウダ。
目の前にお皿が置かれた後、店員さんがチーズの塊を持ってきて、「ストップと言うまでチーズをかけ続けますね。」と言われ、お皿の上でガリガリとチーズを削り落していきます。
料理の見た目はとてもキレイですが、味も素晴らしくキレイです。29ONさんで出てくるお肉の中でも、牛タンは特に美味しいんですよねぇ。
牛タンの濃い旨味、野菜の甘さ、バーニャカウダのとろける舌触り。これらにチーズの香りが合わさることによって、最強の美味しさが完成します。
チーズは少し多めにしてもらったつもりでしたが、もっとかけてもらってもよかったかもしれません。
ここで箸休めということで、お酒も少し変わったものを頂きました。高千代酒造の「あるひ ぴんくのくまさん」というピンク色の日本酒。
なかなかふざけた名前ですが、777本限定で造られたお酒とのこと。
ピンク色の日本酒というと、尾瀬の雪どけを以前表参道店で飲ませて頂きましたが、ぴんくのくまさんはそちらとは違い、見た目通りに仄かな甘みがあって、とっても飲みやすいです。
ただ、 このくまさんは日をおくごとにガス圧がじわじわ上がるため、だんだん凶暴に成長する、とのこと。ちょっと凶暴なくまさんにも手を出してみたいところ……
6品目は箸休め。キャベツとラディッシュのマリネ。
酸味は当然ありますが、結構甘めです。
ぴんくのくまさんとこのマリネで一旦お口の中をリフレッシュ。
7品目。今回のメインのお肉は、ランプとヒレです。
写真奥がランプ、手前がヒレです。
どちらも赤身肉なので、脂肪は少ないですが、旨味はギッシリです。噛めば噛むほど、というのも必要なく、一噛みすればたちまちお口は旨味が湧き出す泉と化します。
ランプは燻製のピンクペッパー、ヒレは粗塩と山葵を付けて頂きます。いやぁ最高っす。
西新宿本店ではいつも同じ2種類のお肉のおかわりが頂けるんですが、この代官山店では別の部位が追加で出てきました。イチボです。
ランプと同じお尻のお肉ですが、こちらの方が脂身のサシがキレイに入っていて、柔らかさとジューシーさがバツグンです。
酔いが回ってきているのもあり、このために生まれてきたんだなぁと戯言を言ってしまいました。そんなレベルの美味しさです。
こちらも塩と山葵が相性◎。
8品目。〆はなんとカレーです。
コマ肉・ジャガイモ・パプリカが、スパイシーな本格カレーと合わさると、こんなにも美味しくなってしまうのか……
〆にカレーが出てきたのは初めてだったので少し驚きましたが、カレー好きな自分としても、これは大アリです。
9品目。最後のデザートは、オレンジシャーベット。
爽やかな味とオレンジピールの苦味のバランスが絶妙です。
デザートと一緒に、最後の最後まで日本酒を頂きました。こちらもかなり変わった代物。「ORBIA(オルビア)」という、ワイン樽で熟成された日本酒です。
こちらの「LUNA」は白ワインの樽で熟成されているそうで、オレンジシャーベットとの相性がバツバツのグングンです。
シャーベットを含んだ口にそのまま注ぎ込んで、お酒でシャーベットを溶かしていくと、上品な甘くほろ苦い香りが口と鼻に広がります。
これで29ONさんは全4店舗を制覇しました!!
池袋店は和食と和牛のコラボ、表参道店はオシャレさと上品さがコンセプトのようですが、西新宿本店と代官山店はどちらもスタンダードに色んな楽しみ方ができる店舗ですね。
スタンダードに楽しむなら西新宿本店か代官山店、いいお酒と高級な雰囲気を楽しみたいなら表参道店、ボリュームたっぷりの料理を楽しみたいなら池袋店、という使い分けになりそうです。
またこれからも月1回程度のペースで各店舗に通わせて頂きます!
(追記)
この代官山店が2019年10月末に閉店することが発表されました。。。
代わりに銀座店がオープンするとのことなので、そちらを楽しみに待つことにします。
(さらに追記)
銀座店が11/11にオープンしました。
12月中に訪問予定なので、またレビューしますね。
29ON 表参道店
ハマリにハマっている会員制の肉料理屋、焼かない焼き肉屋こと29ONさん。
以前もレポートした西新宿本店と池袋店に続いて、表参道店にもお邪魔してきました。
この日のメニューはこんな感じ。
全ての料理に東京産の食材を1種類以上使用したという、なかなかに珍しいこだわり方をした回でした。
前菜は、東京産カリフラワーと東京産ブロッコリーのスープ。
カリフラワーのポタージュ風で、とってもまろやかで美味しいです。ブラックペッパーとオリーブオイルのアクセントが絶妙。
他の店舗では最初のスープから何かしらの肉が必ず入っているんですが、表参道店ではあまりそこにはこだわってはいないようです。
東京産の野菜というとなかなかイメージは沸きづらいですが、適度な甘さもあってとても美味しいです。
ちなみに、自分の実家は西東京の方にあるので、近くには畑もちょこちょこあるんですが、直売所などで野菜を買ったことがなかったんですよね。ちょっともったいないことをした気がするので、次に実家に帰った時には買って帰るのもアリかも。
お次は、東京湾で獲れたスズキのフライ。
身は柔らかくて、淡泊ながらも臭みもほとんどなく美味しいです。
バルサミコ酢のソースを絡めて口に入れると、程よい酸味と香りがスズキを包み込んでくれます。
また、パラパラとかけられている白い粉は、タピオカの原料であるキャッサバから作られたものだそうです。粉チーズかと思って口に入れたら、全くチーズの味がしなかったので、面食らいました。。
メイン料理1つ目。練馬大根と東京産ポーク。
練馬大根は有名ですが、東京で豚なんか育ててるんだ……という驚きがまずあります。東京Xというブランド名が付けられているそうです。
支配人さん曰く、とても質がいい肉とのことだったので、期待して口に入れてみます。脂がとっても甘くて、これだけ脂身があるのに全くしつこくなく、赤身もジューシー。低温調理によって、それら全てが流れ出ずにしっかり閉じ込められています。これは本当に美味しい!!
お世辞抜きで、今まで食べてきた豚肉の中でもトップクラスに美味しいです。こんな素晴らしい豚が都内で育てられていたなんて……感動しました。
トリュフとマデーラのソースは、東京Xとベストマッチング。肉の甘さと旨味に芳醇な香りが加えられたら、笑顔で唸ることしかできません。
コンソメスープに沈められた練馬大根も、甘さがあって美味しいです。豚と一緒に食べると、フレンチ風ブリ大根のような感覚で頂くことができます。
この東京Xに合わせる日本酒は、頒布会でしか手に入らないという、市販されていない激レアなものを頂きました。
すっきりとした飲み口で、適度な甘さもあるので、東京Xには相性バツグンでした。
この辺で酔いが回ってきました。。。
メインその2。東京産軍鶏肉のグリルと奥多摩の温泉卵。
東京軍鶏は腿肉と胸肉の2種類。特製ソースに浮かべられた温泉卵を絡めて頂きます。
奥多摩町には2回ほど行ったことがあるんですが、ほぼ山と川しかないような、東京都だとはとても思えないくらいめちゃくちゃド田舎なので、きっと軍鶏も元気よく育つんじゃないかなぁ……と勝手に想像しながら食べました。
脂身は少なめで、あっさりと頂けます。柔らかくも適度な歯ごたえがあって、飽きがこない味です。
卵は濃厚でとても美味。軍鶏肉とは親子なので、当然の相性でした。
メインその3。東京ビーフのランプ。
牛まで東京で育てられていたとは……
ランプは脂身がほとんどない赤身肉ですが、肉質がいいのか、低温調理がいいのか、とても柔らかでジューシーに仕上がっています。美味し。
添え物の野菜も全部美味しい。これらは東京産とは言っていなかったので他県産かもしれませんが、どれも質の高い高級品を使っているようです。特に白菜のクリーム煮が最高で、お肉と一緒に食べると、更にとろけさせてくれます。
ここで一緒に飲んだお酒が、福井県の名酒、満寿泉の純米大吟醸。
ラベルは完全にワイン……でもれっきとした日本酒です。
こいつがとっっっても美味しい!!味や香りや口当たりのバランスは、今年飲んだ日本酒の中ではナンバーワンです。
市販されているものも調べてみましたが、純米大吟醸なのでやはりそれなりのお値段はします。が、味も見た目も、これは酒好きの人へのプレゼントとしてはとてもよさそうな代物です。
〆のご飯は、インディカ米とホタテのリゾット。
香りのいいインディカ米・香りのいいホタテ・香りのいいチーズ。この三種の神食材が揃ってしまったら、誰も適いません。すんごい美味しいです。
食べ終わってしまうのが惜しくて、少量ずつちまちまと食べてしまうんですが、それでも十分すぎるくらいにいい香りが口と鼻に充満してくれます。
なんて豪華なご飯なんでしょう……完璧な〆でした。
と思いきや、まだ終わりじゃないんですよね。デザートは東京苺。
これがまた本当に美味しい。満足に満足を重ねてきます。29ONさんはパティシエまで雇ってるんでしょうか。
コース料理を食べ終わった後はさっぱりと終わりたいのが常なんですが、求めているさっぱり感は苺の酸味とシャーベットの冷たさで表現されており、さらにそこに絶妙な甘さのゼリーが加わり、至福の味です。
最後の最後まで飽きさせないのが29ONさんの素晴らしいところ。
デザートと一緒に、デザートワインならぬデザート日本酒も頂きました。
一ノ蔵のMadenaというお酒。
日本酒と言われなければ日本酒だとは思わない味と香りです。ほぼほぼデザートワイン。
でも原料はしっかりとお米と麹だけなんですよね……どうやったらこんな味が出せるんでしょう……
表参道店は他の店舗とは異なり、肉を前面に出すというよりは、コンセプトと華麗さを重視した、とてもおしゃれに洗練されたお店でした。そして、全体的にお酒のレベルが1段上です。
店内はバーのように少し照明が落とされており、雰囲気も醸し出されています。
少し贅沢かつおしゃれに美味しい肉を食べたい場合は、とてもいいですね。デートなんかにも最高だと思います。
(追記) 代官山店にも訪問しました。→こちら
29ON 池袋店
完全会員制の肉料理店「29ON」。
以前は西新宿本店のレポートをしましたが、この度池袋店にもお邪魔してきました。
29ONさんの説明については以前のレポートをご覧ください。
本店はコースが5,000円ですが、池袋店は7,000円です。少しお値段が上がる分、料理はなかなか豪華になっています。とはいえ、このレベルの料理でこの値段は安すぎます(年会費も払ってるんですけどね)。
また、池袋店では和牛と和食のコラボをコンセプトとされているので、和風テイストな料理を頂けます。肉と合わせる食材も魚介が多めです。
2019年3月のメニューはこちら。
本当に割烹料理屋のコースのようです。どれも楽しみにもほどがあります。読んだだけで口の中のよだれが大変なことになりました。
お酒の飲み放題(3,000円)も注文し、ビールを飲みながら料理を待機。
ビールはマスターズドリームです。最高のお肉には最高のお酒を。いやぁ美味い(写真撮り忘れ…)。
まずはお吸い物から。
美しいですねぇ……
一口すすると、蛤の出汁と和牛の肉汁が溶け込んだことによる芳醇な香りが立ち込め、柚子の香りで更に華やかになり、三つ葉のアクセントがキリッと締めてくれます。
もちろん蛤や和牛そのものを食べてもとても美味しい。こんなものを先椀として出されたら、当然この後の料理も期待しちゃいます。
ここで早くも日本酒を注文。本店と同様、店員さんが料理に合うお酒を順々に持ってきてくれるので、こちらは何もせずただただ飲みまくるだけです。
そこまで高級なお酒が置いてあるわけではないんですが、あまり名前の知られていない質の高いお酒がどんどん出てきます。色んな銘柄のお酒を飲めるので、それもとても楽しいです。
お次は八寸。小皿に4種類の料理が少しずつ乗っています。盛り付けもキレイ。
レベルの高いお通しを4つも頂いてしまったような気分です。
まずは菜の花の芥子和え。菜の花は苦すぎない適度な苦みで、芥子もあまり辛くないので、上品に仕上がっています。ついつい手が伸びてしまうタイプの料理です。
蓮根と挽肉のごま炒めは、これさえあればビール何杯でも飲めそうなくらい美味いです。味付けは思った通りなんですが、材料の質がいいからなのか、想像の1つ上をいく美味しさです。
牛タンとわけぎの酢味噌がけは、贅沢に一口で頂きました。牛タンはまるで長時間煮込んだシチューのような柔らかさ!酢味噌も刺激が少なくいい香りだけを足してくれるので、さっぱりと頂けます。
そして和牛とえんがわのユッケ。えんがわ好きとしてはたまらない逸品です。和牛もえんがわも脂身が甘いので、ユッケの甘辛さを引き出してくれます。お酒が進みます。
お次は贅沢すぎるお寿司2貫。石鯛とホタルイカの沖漬けのお寿司を、それぞれ和牛の薄切りサーロインで巻いたもの。
こんなもん、美味いに決まってるじゃないですか……と思いつつ、思い切って一口で食べてみたら、想像以上の美味さでした……
石鯛は脂が乗っててプリップリ。醤油麹の仄かな香りと和牛の脂の甘さと肉の旨味も絡み合って、もうなんだこれって感じです。美味しすぎて頭が混乱します。
ホタルイカの沖漬けは、味が強いためにちょっと肉の味を消してしまっていましたが、ホタルイカ自体がとても美味しいです。肉の味も完全には消されてはいないので、なかなかのハーモニーです。
ここで、箸休めとして出汁巻き卵しらすのせが登場。
出汁の濃さは控えめで、ちょうどいい箸休めといった感じ。
わりと小さめなので、2切れを1口ずつで。しらすが少し肉厚なのか、食感がふわっとしています。
ここでメインのお肉その1が登場。
すみません、もうこの段階で少し酔っていたので、どこの部位のお肉だったのかを忘れてしまいました……
しかし肉の表面に光り輝く旨味の詰まった肉汁は本物です。低温調理だからこそこの肉汁を閉じ込められるんだとか。
香り高い山葵を自分ですりおろして、粗塩・桜塩・ポン酢の3つの中から好きなものをつけて頂きます。
美味い。美味すぎる。柔らかな肉をゆっくりと噛むと、上質な肉汁がじゅわっと口の中に広がって、脳内にもドーパミンが広がっていきます。最高。
お次は、鴨と生若布の蟹あんかけ。
こんな贅沢なものをメイン料理の合間の箸休めとして頂いちゃっていいんでしょうか。いいんです、29ONならね。
鴨も低温調理されているので、とっても柔らかくジューシーに仕上がってます。赤くとも火が通っているのでご安心を。
あんかけと言っても割とサラサラとしているので、スープのような感覚で飲めちゃいます。ズルズルっと飲み込むと、若布と蟹の香りが広がります。いやぁ贅沢っ!
さてお待ちかね。メインのお肉パート2です。2か所の部位を、まずは塊のままテーブルに運んで見せてくれます。
そして切り分けられたのがこちら。
こちらは部位を覚えていました。トモサンカクとミスジです。どちらも焼肉屋では高級部位として扱われてますよね。
こちらも先ほどすりおろした山葵を乗せて、3種の好みの調味料をつけて頂きます。
美味い。実に美味い。本当に美味い。いやぁ美味い。噛めば噛むほど美味い。肉汁が滝のようや。旨味のナイアガラや。
本当に噛むごとに肉汁が溢れんばかりに出てくるので、もはや飲み物です。多分言い過ぎではないです。
最後に出てくるご飯は、小柱炊き込みご飯コマ肉のせ。
さすが29ONさん。〆まで手を抜きません。
ご飯一粒一粒に染み渡った小柱の旨味と、コマ肉の旨味が、見事にマッチ。最後まで 旨味×旨味=美味すぎる旨味 を体現してくれます。
コマ肉とはいえ上質な和牛なので、脂身が多くとも胸焼けしたりなどの嫌な感じは全くありません。
小柱はとても香りが強く、スーッと鼻に抜けていきます。本当に最高ですよ。
最後はデザート、季節のソルベを頂いてフィニッシュ。
写真を撮り損ねましたが、柚子がタップリ入っていたので、口の中をサッパリと洗い流してくれました。
これまでは毎月のように西新宿本店の方にお邪魔していましたが、池袋店も素晴らしく美味しかったです。
和食とのコラボということで、本店とは一味違う楽しみ方ができました。
次は表参道店にお邪魔する予定なので、またご報告したいと思います。
(追記) 表参道店にも訪問しました。→こちら
銀座 篝(かがり) Echika池袋店
池袋はラーメン屋がたくさん軒を連ねる激戦区なので、当然美味しいお店もたくさんあります。
ただ、駅から徒歩5分圏内にあるお店で美味しいお店は少ない、というのが4年池袋に住んでいる自分の感想です。。
ただし、もちろん例外はあります。その中でも特に美味しいと思えるお店が、「銀座 篝(かがり)」さんです。
銀座で行列ができるほどの人気&有名店である篝さんですが、この Echika池袋店 は場所が分かりにくいからか、いつも割とすぐに入店できます。超穴場です。
池袋駅西口方面の構内、C6出口のすぐそばにあります。副都心線の西改札の近くですね。
ラーメン2種類、まぜそばが1種類、つけ麺が3種類あります。銀座の本店とはメニューが少し違うようです。
その中でも看板メニューとなっていて、銀座の本店でも提供されているラーメンは、この鶏白湯SOBAです。
950円とちょっとお高めですが、スープを一口飲んで納得。これ、とってもいい素材をふんだんに使ってます。(追記:現在は1,000円に値上がりしていました)
とてもクリーミーで甘い香りがします。本店を銀座に構えているだけあって(?)、本当に上品なお味。
ポタージュを飲むような感覚でスープを完まくできちゃいます。
麺はつるつるとしているんですが、スープがどろどろなので麺によく絡み、麺をすすると適度な量のスープが気持ちよく口に飛び込んできます。そして鼻から息を吐くと、また甘い香りが漂います。
これは美味い。間違いなく今まで食べてきた鶏白湯ラーメンの中でも一番です。
別皿でついてくる焦がしニンニクと練り生姜も相性バツグン。
確かに練り生姜を鶏肉の上に乗せたら美味しいもんね。そりゃ美味くなりますよ。
テーブルの上には様々な調味料が乗っているんですが、この鶏白湯ラーメンには黒七味がオススメ。スパイスを加えるのに上品さが増すという不思議な現象が起こります。
煮干中華SOBAという一見シンプルなラーメンもあります。
作り方そのものは一般的な醬油ラーメンという感じなんですが、スープを飲むとなぜか上品な印象を受けます。飾り付けがキレイだからというのもあるかもしれませんが、これも素材がいいんですかね。
ただ、鶏白湯ラーメンのトッピングとしてヤングコーンが乗っているのは相性がいいから分かるんですが、なぜこの中華そばにまで乗せてしまったんでしょうね。。。特に味の邪魔をしているわけではないので問題はないんですが、少し気になるところ。。。
こちらの中華そばには、焦がしエシャレットオイルが相性バツグンです。香りがグンと増して、最後まで美味しく味を楽しめます。
特製まぜSOBAも素晴らしいです。
卵の黄身を軽く混ぜこんで一気にずるっとすすると、これまた上品な香りとまろやかな口当たりが鼻と口に広がります。
煮干中華SOBAでも使われている特製の醤油ダレと、これまた特製の油が、素晴らしく相性がいいです。
こちらも何故かヤングコーンとカボチャが乗っています。カボチャがとても甘いんですが、これはちょっと味が浮いちゃっている気がします……
ただ、それ以外のトッピングである鶏肉とネギがとても美味しい。蒸し・低温調理・そぼろの3種類の鶏肉がちょうどいい分量で乗っていて、それぞれを食べ比べることで飽きさせません。
特製まぜSOBAを注文した時にだけ持ってきてもらえるラー油と醤油ダレ。
ラー油は辛さ控えめで、香りがよくまろやか。醤油ダレは最初から混ぜこんであるタレと同じものなので、味を濃くしたい時にかけます。
また、写真を撮り忘れましたが、これまた特製のマヨネーズも少量ですが小鉢でもらえます。まぜそばにマヨネーズが合うのは周知の事実ですが、ここの特製マヨネーズはとても口当たりがいいので、さらにまろやかさが増します。
つけそばは3種類ありますが、一番豪華なのがこの特製つけSOBAです。
味は割とシンプルな魚介つけ麺です。煮干しがよく効いてます。なのにどこか優しい味。
だからなぜヤングコーンとカボチャが乗ってるんだ……と思ってつけ汁につけて食べてみたら、意外とヤングコーンが合います。ただ、カボチャはやっぱりちょっと違う感……
普通の煮干つけSOBAとの違いは、チャーシュー・味玉・海苔が追加されている点です。 チャーシューは、まぜSOBAにも入っていた低温調理鶏・蒸し鶏の2種類。低温調理鶏はジューシーで、蒸し鶏はサッパリ柔らかです。蒸し鶏はつけ汁の中にも小間切れのものが入っています。
麺はそこまで特筆すべきほどではありませんが、つるつるとして舌触りがいいです。コシもあります。
また、割スープ自体にはほとんど味がないんですが、つけ汁に入れると不思議と優しいスープになります。元々つけ汁が煮干し押しなのにどこか優しい味なので、あとは割スープでそれを飲みやすくするだけ、といった印象。
4種類のメニューをご紹介しましたが、やはり看板メニューの鶏白湯SOBAは最高に美味しいです。
次に好きなのは特製まぜSOBAですね。どちらもそれぞれのジャンルで最高峰の味だと思います。
普通はこのレベルのラーメンを食べようと思ったらかなり並ぶと思うので、ほぼ並ばずに入れるこのお店はかなりオススメです。しかも駅近、というか駅ナカ。
池袋の西口近くでラーメンを食べたくなったら、ぜひこの銀座 篝さんへ行ってみてください。
新横浜 ラーメン博物館内ラーメンランキング
ラーメン好きの人間としては一度は行っておかなくてはいけない、と自分の中で話題の新横浜のラーメン博物館。とうとう初めて突撃して参りました。
内装は、日清チキンラーメンが発売された昭和33年当時の街並みをイメージして作られたそうで、とてもノスタルジックな雰囲気です。
突撃した 2019年2月11日 現在、館内には8店舗のラーメン屋が軒を連ねていました(ちょうどこの日に1店舗閉店 → 7店舗へ)。
そのうち4店舗でラーメンを1杯ずつ食べてきたので、ランキング形式でご紹介します。
なお、順位は独断と偏見に溢れていますが、一緒に行った連れ(ラーメンの好みも自分とは少し違います)も同じ順位という意見で一致したので、多少は信憑性があるかもしれません。ご参考までに。
なお、注文したのはすべてミニラーメンです。なるべくたくさんのお店をハシゴしたかったので。。。
第4位 龍上海(山形) 赤湯からみそラーメン
味噌に唐辛子とニンニクを混ぜた "からみそ" を上にドンと乗せたラーメン。からみそを乗せたラーメンといえば一蘭などが思い浮かびますが、こちらの龍上海が発祥店として有名ですね。
一蘭はとんこつ醤油スープですが、こちらはシンプルな醤油スープです。中華そばと言った方がしっくりきます。
まずはからみそを混ぜずにスープを一口。スープの上に細かく浮かんでいる海苔が美味しいです。板状の海苔が刺さっているラーメンは巷に溢れていますが、こういった使い方もいいですね。
からみそを思いっきり混ぜてからもう一口。ニンニクがガツンときます。そこに唐辛子と味噌の香りがプラスされます。
チャーシューやスープは全体的にこってりと脂っこく、麺は極太のため、かなりのガッツリ系ラーメンです。ラーメン博物館の中でもかなり人気なお店のようですが、少し人を選ぶラーメンかなという印象です。
第3位 こむらさき(熊本) とんこつラーメン
こちらは、王道のとんこつラーメンの上に、炒ったニンニクチップをふりかけたもの。
スープ自体はまさに王道といった感じで、いい意味で予想通りです。そこに香ばしいニンニクチップがアクセントを与えてくれます。
ザ・美味しいラーメンです。期待を裏切らない満足感を得られます。
ちなみに、連れは味噌とんこつラーメンを食べていました。
少し交換して食べさせてもらいましたが、とんこつラーメンにそのまま味噌を足してトッピングを変えたといった感じで、こちらもいい意味で期待通りの美味しさです。
第2位 無垢-muku-ツヴァイテ(ドイツ) 無垢ラーメン
日本人の方がドイツで現地の食材を使って作り上げたというラーメンとのこと。ヨーロッパの食通たちがこぞってドイツに食べに行くとか行かないとか。
まず、スープの色が目を引きます。「上と下で異なるスープを使っています」と店員さんに説明を受けたので、上澄みと最下部をそれぞれレンゲですくって飲んでみました。上澄みはほわっとした味わい、最下部は濃厚な魚介、という感じ。
後で調べてみたら、『豚骨、鶏ガラを中心に3日間かけてブレンドしたスープをベースに、鰹節や昆布といった和だしを加え、さらに鶏油と魚介を攪拌させた「うま味の層」がスープの表面を覆います』とのこと。食べ進めていくうちに自然と2層が混ざり合って、常に変化する味を楽しめます。
そして高評価の一番のポイントが麺です。普通の中華麺などではなく、パスタ用のデュラム粉とピザ用の小麦粉を組み合わせて自家製麺を作っているとのこと。
すすった瞬間に甘く香ばしい香りが鼻に抜け、食感ももちもちとしてとっても美味しいです。こんなに麺自体を美味しいと思ったのは初めてかもしれません。
第1位 利尻らーめん味楽(北海道) 焼き醤油らーめん
その無垢さんを僅差で抑えて第1位となったのが、地元で採れる利尻昆布をたっぷり使用したこの焼き醤油らーめん。
ラーメン博物館内の全店舗の中でも一番待ち時間が長く、行列が途絶えることはなかったのですが、バリエーションに富んだラーメンが増えてきている昨今のラーメン事情の中で、レガシーとも言える醤油ラーメンがなぜここまで人気を誇っているのかが不思議でした。しかし、すぐにその理由が分かりました。
スープを一口飲んだ瞬間、「うおっ」という言葉が漏れました。暴力的に強い昆布・豚骨・鶏ガラの旨味、意外とこってりした脂、焼いた醤油ダレの香ばしさのバランスが絶妙です。
麺もほのかに麦が香っていて、縮れ麺なので勢いよくすするとスープがよく絡んでくれます。
100円で追加できるとろろ昆布を入れると、更に旨味がアップ。食感を変えることもできて一石二鳥です。
間違いなく今まで食べてきた醤油ラーメンの中で一番美味しいです。まさに旨味の暴力です。大満足。
今回ご紹介した以外にももう4店舗あり、計8店舗がありました。さすがに1日で全部は食べれなかったですし、定期的に店舗の入れ替えもあるそうなので、また折を見て突撃しに行きたいと思います。
P.S.
せっかくなので内装をもう少しご紹介。食べまわった腹ごなしに、昭和33年当時を再現した街並みをたくさん撮ってきたので、一部を載せます。また、撮り忘れてしまいましたが、駄菓子屋さんもありました。
板橋 馬の串ん
以前の記事にて紹介した十条の「馬ござる」さんでは、とっても安くて美味しい馬肉を頂いたんですが、埼京線の隣駅の板橋に姉妹店があるとのことで、そちらにも伺ってみました。
「馬の串ん」というお店です。更に変な名前!
いい意味で雑多な店内です。大衆居酒屋という感じで、居心地はいいです。
前菜。白菜の漬物。
90円というリーズナブルさ。そして普通に美味い。
すぐに出てくるので、他の料理を待ちながら1杯目のビールを飲むのには最適なおつまみです。
もう1品前菜。もやしのナムル。
ごま油がかなりタップリなんですが、味は割とさっぱり目で美味しいです。
これはどんなお酒にも合いますね。
さらに前菜を。茄子の一本焼き。
細かく刻まれた茄子の表面から、やさしい香りの出汁が染み込んでいて、これも前菜としてはピッタリですね。
ネギの香りも出汁とよく合っていて、一緒に口に入れると幸せになれます。
以上の前菜は、どれも塩気が濃すぎず優しめの味です。
しょっぱさで味をごまかす店とは違い、こういう細かいところからこだわりを感じます。
メニューにとっても惹かれるものがあったので注文。馬スジの卵とじ。
味付けは親子丼のような感じ。出汁が効いててビールに最高に合います。
馬スジは適度な噛み応えがあって、噛むとじわっと旨味が出てきます。美味い。
馬肉といえばこれ。馬ユッケ。
馬ござるの記事でも書きましたが、この卵の黄味はうずらではなく鶏卵です。写真では分かりにくいですが、卵の大きさと比べると分かる通り、このユッケはかなりボリュームがあるということです。
なのに380円なんですよ。意味が分からないですよ。どうやってこんなに安く仕入れてるんでしょうね。。。
さて、お待たせしました。馬刺しです。
モモ肉、肩ロース肉、肩バラ肉、胸椎後方肉の4種類あります。
どれも1人前あたり190円。それを4種類注文しても760円。めっちゃ安い。
馬刺しの本場である熊本では甘口醬油につけて食べますが、ここでは特性の甘口のタレで頂きます。甘口醬油よりも口当たりが優しいので、いくらでも食べれちゃいます。ニンニクやショウガとの相性もいいです。
ここで馬肉の串が届きました。まずは半焼き馬刺しの串。
脂身が少ない馬肉なので、食感はかなり固め。
柔らかい肉が好きな人には合わないかもしれませんが、肉々しい味わいを楽しめます。噛めば噛むほど味が出ます。
こちらは 半焼きハツの串
他の動物のハツと同じような食感ですが、結構大きいので、口に入れた時の満足感も大きくなります。
そして罪な食べ物。馬レバ刺し。
ごま油とタレが最初から絡んでいるので、そのまま頂きます。
あぁ^~罪な味がするんじゃぁ^~
少し臭みはありますが、素晴らしく美味しいです。焼酎ガブ飲みできます。
こちらも罪なおつまみ。馬肉のタコわさび。
茎わさびが割と入っているので結構辛いんですが、そのタコわさに馬肉が絡むことで、まろやかな味になります。
これも最高に焼酎に合うんですよねぇ。。。
最後になりましたが、このお店は焼酎の種類も豊富です。十条の馬ござるよりも、こちらの馬の串んの方が種類は多いです。
芋・麦・米以外にも、黒糖・胡麻・栗・昆布 などなど……
特に赤兎馬は4種類も置いていて、赤・紫・青・茜があります。赤兎馬ファンにはたまらないかと。
馬肉を安くたくさん食べたい時には本当にオススメなお店です。安いだけでなくちゃんと美味しいのが重要。
正直、都内ではもうここと馬ござる以外で馬肉を食べる気が起きません。素晴らしいお店だと思います!
ちなみに、料理とドリンクが早く出てくるのは馬ござるの方でした。馬の串んでは少し長めに待ちました。たまたま出勤されていた店員さんの人数が足りていなかっただけなのかもしれませんが、参考までに。
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