ラーメン好きの人間としては一度は行っておかなくてはいけない、と自分の中で話題の新横浜のラーメン博物館。とうとう初めて突撃して参りました。
内装は、日清チキンラーメンが発売された昭和33年当時の街並みをイメージして作られたそうで、とてもノスタルジックな雰囲気です。
突撃した 2019年2月11日 現在、館内には8店舗のラーメン屋が軒を連ねていました(ちょうどこの日に1店舗閉店 → 7店舗へ)。
そのうち4店舗でラーメンを1杯ずつ食べてきたので、ランキング形式でご紹介します。
なお、順位は独断と偏見に溢れていますが、一緒に行った連れ(ラーメンの好みも自分とは少し違います)も同じ順位という意見で一致したので、多少は信憑性があるかもしれません。ご参考までに。
なお、注文したのはすべてミニラーメンです。なるべくたくさんのお店をハシゴしたかったので。。。
第4位 龍上海(山形) 赤湯からみそラーメン
味噌に唐辛子とニンニクを混ぜた "からみそ" を上にドンと乗せたラーメン。からみそを乗せたラーメンといえば一蘭などが思い浮かびますが、こちらの龍上海が発祥店として有名ですね。
一蘭はとんこつ醤油スープですが、こちらはシンプルな醤油スープです。中華そばと言った方がしっくりきます。
まずはからみそを混ぜずにスープを一口。スープの上に細かく浮かんでいる海苔が美味しいです。板状の海苔が刺さっているラーメンは巷に溢れていますが、こういった使い方もいいですね。
からみそを思いっきり混ぜてからもう一口。ニンニクがガツンときます。そこに唐辛子と味噌の香りがプラスされます。
チャーシューやスープは全体的にこってりと脂っこく、麺は極太のため、かなりのガッツリ系ラーメンです。ラーメン博物館の中でもかなり人気なお店のようですが、少し人を選ぶラーメンかなという印象です。
第3位 こむらさき(熊本) とんこつラーメン
こちらは、王道のとんこつラーメンの上に、炒ったニンニクチップをふりかけたもの。
スープ自体はまさに王道といった感じで、いい意味で予想通りです。そこに香ばしいニンニクチップがアクセントを与えてくれます。
ザ・美味しいラーメンです。期待を裏切らない満足感を得られます。
ちなみに、連れは味噌とんこつラーメンを食べていました。
少し交換して食べさせてもらいましたが、とんこつラーメンにそのまま味噌を足してトッピングを変えたといった感じで、こちらもいい意味で期待通りの美味しさです。
第2位 無垢-muku-ツヴァイテ(ドイツ) 無垢ラーメン
日本人の方がドイツで現地の食材を使って作り上げたというラーメンとのこと。ヨーロッパの食通たちがこぞってドイツに食べに行くとか行かないとか。
まず、スープの色が目を引きます。「上と下で異なるスープを使っています」と店員さんに説明を受けたので、上澄みと最下部をそれぞれレンゲですくって飲んでみました。上澄みはほわっとした味わい、最下部は濃厚な魚介、という感じ。
後で調べてみたら、『豚骨、鶏ガラを中心に3日間かけてブレンドしたスープをベースに、鰹節や昆布といった和だしを加え、さらに鶏油と魚介を攪拌させた「うま味の層」がスープの表面を覆います』とのこと。食べ進めていくうちに自然と2層が混ざり合って、常に変化する味を楽しめます。
そして高評価の一番のポイントが麺です。普通の中華麺などではなく、パスタ用のデュラム粉とピザ用の小麦粉を組み合わせて自家製麺を作っているとのこと。
すすった瞬間に甘く香ばしい香りが鼻に抜け、食感ももちもちとしてとっても美味しいです。こんなに麺自体を美味しいと思ったのは初めてかもしれません。
第1位 利尻らーめん味楽(北海道) 焼き醤油らーめん
その無垢さんを僅差で抑えて第1位となったのが、地元で採れる利尻昆布をたっぷり使用したこの焼き醤油らーめん。
ラーメン博物館内の全店舗の中でも一番待ち時間が長く、行列が途絶えることはなかったのですが、バリエーションに富んだラーメンが増えてきている昨今のラーメン事情の中で、レガシーとも言える醤油ラーメンがなぜここまで人気を誇っているのかが不思議でした。しかし、すぐにその理由が分かりました。
スープを一口飲んだ瞬間、「うおっ」という言葉が漏れました。暴力的に強い昆布・豚骨・鶏ガラの旨味、意外とこってりした脂、焼いた醤油ダレの香ばしさのバランスが絶妙です。
麺もほのかに麦が香っていて、縮れ麺なので勢いよくすするとスープがよく絡んでくれます。
100円で追加できるとろろ昆布を入れると、更に旨味がアップ。食感を変えることもできて一石二鳥です。
間違いなく今まで食べてきた醤油ラーメンの中で一番美味しいです。まさに旨味の暴力です。大満足。
今回ご紹介した以外にももう4店舗あり、計8店舗がありました。さすがに1日で全部は食べれなかったですし、定期的に店舗の入れ替えもあるそうなので、また折を見て突撃しに行きたいと思います。
P.S.
せっかくなので内装をもう少しご紹介。食べまわった腹ごなしに、昭和33年当時を再現した街並みをたくさん撮ってきたので、一部を載せます。また、撮り忘れてしまいましたが、駄菓子屋さんもありました。